ストレステストに関わる欧州専門家の例え。日本の汚染は、核戦争後。




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ご参考までに。


今更、感もありますが、知ってる人はもう知ってるって言われそうですね苦笑。
実は、内容もそうですが、まず気になったのはこれ。


 いずれも、元ブルガリア原子力安全庁長官ゲオルギ・カスチエフ氏が先週、衆議院第二議員会館で開かれたストレステストに関するセミナーに出席した際の発言である。
こんなのあるって皆さん知ってましたか?
恥ずかしながら、私は始めて知りました。

 「対象施設の範囲が狭い」「時間が短い」「基準がない」「独立性がない」「透明性・公開性がない」 ないないづくしのストレステストで「原発が安全になるわけではない」という
原発の賛否以前に、こんな指摘を受けるのは、正直恥ずかしいです。
おまけに、先日の傍聴人締め出しな訳です。

 「放射線医学から言えることは、電離放射線にさらされると、量が少なくても健康被害が起こる。欧州では、原子力施設関係で働く労働者は年間20ミリシーベルトまで、一般の人は年に1ミリシーベルトまでの被ばくしか認められていない。原子力施設の労働者の被ばく線量を国民全体に適用することはあったはならない
日本でも、認められていないですよね。
暫定基準値は、法律とは別なので、誰も責任者はいません。

 「きつい言葉だが、現在の日本は核戦争後の世界と言っていいセシウムで広島型原爆170発分と言われるセシウムが福島第1原発から環境に放出された。土壌、水、空気、食べ物。日本全体が核戦争の後のように汚染されている」
ちなみに170発分というのは、保安院の下記pdfのCs137の推計を基にしているものと思います。
広島型の原爆とCsを比較した量です。
Natureでは、実際にもっと多い量が推計されています。

以下は、余談です。








予備


 Nature 478, 435-436 (2011年10月27日号) | doi:10.1038/478435a より引用




ところが、Stohl らが原発事故の再現結果に基づいて推定した放出キセノン133の量は1.7×1019Bq、セシウム137の量は3.5×1016 Bqで、政府の見積もりよりキセノンが約1.5倍、セシウムが約2倍となった。


Natureで既に発表されていますが、4号機からの大量の放射性物質漏洩ならびに、政府推計よりもセシウムの漏洩量が多いと指摘されています。

これに従うと、実際は170発より多く、約2.3倍とすると、Cs137換算で約400発です。

もし、生中継(録画)があればこの辺の表現もどのように仰っているのか聞いてみたいなぁとふと思いました。

福島 Cs137 保安院 1.5×1016Bq /Nature 3.5×1016Bq
広島 Cs137 8.9×1013Bq





予備



日本の汚染は「核戦争後」これが欧州なら「革命モノ」と言う原子力専門家 予備


東スポ 2012年01月19日 10:03 

強烈な例え話を聞いた。
 「きつい言葉だが、現在の日本は核戦争後の世界と言っていい。セシウムで広島型原爆170発分と言われるセシウムが福島第1原発から環境に放出された。土壌、水、空気、食べ物。日本全体が核戦争の後のように汚染されている」
 「もし年間20ミリシーベルトまでは避難させないことになれば、世界標準では革命が起こる
 いずれも、元ブルガリア原子力安全庁長官ゲオルギ・カスチエフ氏が先週、衆議院第二議員会館で開かれたストレステストに関するセミナーに出席した際の発言である。
 プロフィルによるとカスチエフ氏は国立ウィーン自然資源応用生命科学大学の上席研究員。37年にわたり原子力発電所の運転、管理規制等の技術研究に携わり、1997年から2001年まで、安全庁長官の職に就いていた。東工大客員教授を務めたこともあり、現在は欧州の原発に課されているストレステストの評価にかかわる。
 「放射線医学から言えることは、電離放射線にさらされると、量が少なくても健康被害が起こる。欧州では、原子力施設関係で働く労働者は年間20ミリシーベルトまで、一般の人は年に1ミリシーベルトまでの被ばくしか認められていない。原子力施設の労働者の被ばく線量を国民全体に適用することはあったはならない」
 これがカスチエフ氏の見解。
 ストレステストの有効性については日本でも疑問の声が絶えないが、カスチエフ氏に言わせると、欧州のテストも“茶番”のようだ。
 「対象施設の範囲が狭い」「時間が短い」「基準がない」「独立性がない」「透明性・公開性がない」
 ないないづくしのストレステストで「原発が安全になるわけではない」という。





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