福島原発事故のセシウム放出量増加のニュース、分かりやすい印象操作。




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分かりやすいのがあったので掲載。

ニュースでセシウムの増加が話題になっているようです。





 東京電力福島第1原発事故で大気に放出された放射性セシウムは、3万~4万テラベクレル(テラは1兆)に上るとの試算を、気象庁気象研究所や電力中央研究所などのチームが29日までにまとめた。

 旧ソ連のチェルノブイリ原発事故で放出されたセシウムは、計13万7千テラベクレルとの試算もあり、その2~3割に当たる。


□簡単に考えると、以下に分解できます。
放出量=海+地下水+汚染水+大気中


その点を踏まえると、この記事をよく見ると、印象操作がよく分かります。

福島原発→大気中で放出された放射性セシウム
チェルノブイリ原発事故→放出された放射性セシウム

という訳で、なんで比較しているのか管理人はよく分かりません。
それに、既にNatureに発表されています。




Nature 478, 435-436 (2011年10月27日号放射性物質はどのくらい放出された?ノルウェーの研究チームにより、新たに福島第一原発事故で大気中に放出された放射性物質の総量が計算され、政府が6月に発表した推定放出量よりもずっと多いという報告があった。


ところが、Stohl らが原発事故の再現結果に基づいて推定した放出キセノン133の量は1.7×1019Bq、セシウム137の量は3.5×1016 Bqで、政府の見積もりよりキセノンが約1.5倍、セシウムが約2倍となった。


(中略)Cs137の放出量を抽出。


福島 Cs137 保安院 1.5×10^16Bq /Nature 3.5×10^16Bq
広島 Cs137 8.9×10^13Bq



早い話、natureで既に発表されていたものをドヤ顔して発表してる訳ですね。
追試なのか分かりませんが、マスコミは今頃報道してる訳です。


以下のほうが分かりやすいです。
natureや保安院の発表から引用したのでしょう(チェルノブイリについては、1400万テラベクレルという話もあります)。

分かりやすく言えば、福島原発事故の大気中の放出量だけで、チェルノブイリ原発事故の総放出量を超えているということですね。



名無しさん@12周年2012/02/29(水) 21:03:34.03ID:28ZVOf3t0(3)参照 (1)
チェルノブイリとの比較(福島の正確な数値はたくさんあってわからないね) 

チェルノブイリ 
総放出ベクレル 1880万テラベクレル 
キセノン133 650万テラベクレル 
ヨウ素131 180万テラベクレル 
セシウム 13万7千テラベクレル 

福島 
総放出ベクレル ? 
キセノン133 1670万テラベクレル 
ヨウ素131 63万テラベクレル 
セシウム 5万7千テラベクレル 

広島原爆 
総放出ベクレル 89万テラベクレル 
ヨウ素131 6万3千テラベクレル 

キセノン133がチェルノブイリ以上にでているようだ。 
キセノン133は体内に蓄積しないので内部被曝はしないようだが 
当日、原発近くにいた人は強い外部被曝をしている可能性がある。









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