双京構想の流れ。滋賀県の嘉田知事が、首都直下型地震が起きた場合、皇室機能の京都移転に言及。橋下大阪市長は、リニアの京都駅ルート支持を表明。




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根深い利権があるとは思いますが、少し流れを注視したいと思います。
ポイントは、奈良県が関西広域連合に参加していない点もあるかと思います。

加えて、東海同新幹線は大改修が必要ですので、輸送能力の低下が見込まれるのも、京都が誘致に力をいれる理由の一つです。

JR東海にとっても、京都停車による利用客の増加や、建設費の自治体負担によってはメリットがあるのではないでしょうか。

双京構想が進んでいく場合、首都(副首都)に、停車しないということは、莫大なビジネスチャンスを逃すことに繋がります。


現状は、下記のCルートで決定済み



JR東海にとってのメリット
○収益面
・100万人都市京都の取り込みによる沿線人口の増加

・距離の短縮により列車の増便が可能

・将来的な関西空港までの延伸により、利用客の一層の増加が見込める(検討)

○建設コスト
・地元からの援助が見込める(現状は中間駅を除き、全てJR東海の自前の資金としている)

○ランニングコスト
・京都駅ルートのほうが、東海道新幹線に近く経営資源の有効活動が可能。
・距離の短縮による整備コストが低下(これは、地形が違うので精査が必要)

JR東海が検討すべき点
○用地買収のコスト増加を、地元負担とできるかどうか


 リニア中央新幹線の名古屋-大阪間のルートをめぐり、滋賀県の嘉田由紀子知事と大阪市の橋下徹市長は25日の関西広域連合の知事会合で、京都府と京都市が目指す京都駅ルートに支持を表明した。両県市にとってもメリットがあると判断したためで、広域連合で取り組むリニアのルート検討にも影響を与えそうだ。

 2045年に開業予定の名古屋-大阪間は国が昨年5月に決めた整備計画で「奈良市付近」を通ると明記したが、府と京都市は「奈良ルートより経済効果が大きい」と京都駅ルートを求めている。

 大阪市内で同日開かれた会合で、嘉田知事は奈良ルートより京都駅ルートの方が距離が短いことに加え、首都直下型地震が起きた場合、皇室機能が京都に移ることを想定し、「関西にとって京都は大変大事だ」と述べた。

 また、京都駅ルートは、滋賀県内にもリニア駅が設けられる可能性があるため、会合後「中間駅の期待もある」とも語った。

 大阪と関西国際空港をリニアで結ぶことを求めている橋下市長は、奈良に比べ北よりのルートとなる京都駅の方がカーブが緩くなるため関空まで延伸しやすいとし、「(広域連合に)奈良県がいないうちにどんどん話を進めていいのでは」と訴えた。リニアの事業主体はJR東海で、広域連合にルート選定の権限はないが、広域連合として京都駅ルート誘致を明確にし、奈良に揺さぶりをかける狙いもあるとみられる。

【 2012年03月25日 23時08分 】

双京構想を再度確認すると、リニアの京都駅誘致が含まれています。

皇室機能を移転するのであれば、日本の首都としての役割を担うこととなるため、リニアの京都誘致は、ある意味当然と思います。

橋下氏は、依然、平松氏と梅田-関空までの区間を何で繋ぐかについて、もめていました。



管理人としては、コストに加えて交通の結節点として、どちらが適切なのか、十分に検討して頂きたいと思います。
関空まで延伸するのか、どうかで話もかわってくるとは思います。

それにしても、私が感じるだけなのかもしれないですが、関西も動き出しているように感じます。


産経新聞 3月13日(火)1時55分配信
 京都の行政や経済界、大学などのトップでつくる「京都の未来を考える懇話会」は12日、30年後の未来像について提言する「KYOTO VISION 2040」の中間案を発表した。東京一極集中を避けるため、皇室の一部機能移転などを目指す「双京構想」を打ち出した。今夏までに最終案をまとめ、宮内庁などに提出する。

 中間案では、京都が目指す未来像として「世界の文化首都」を掲げ、皇室の一部機能移転や文化庁、観光庁の京都への移転を明記。「原発エネルギーゼロ」を掲げた循環型社会の実現のほか、学生に対する交通料金割引拡大や研究・起業の税制優遇など「大学ユートピア特区」の創設▽リニア中央新幹線中間駅の京都駅誘致▽現在約6千人の留学生を5万人に拡大-などを盛り込んだ。

 皇室の一部機能移転について、山田啓二知事は「東京一極集中ではなく、西日本にもしっかりとした核が必要。それには国民の心のよりどころである皇室しかない。京都で皇室の儀式を執り行うなど、居住地を含めて提案したい」と話している。


追記


(3/13 00:30)
京都の産官学のトップらが、京都を東京と並ぶ「都」と位置づけ、皇族の一部に京都にお住まいいただくよう政府に働きかけるビジョンを明らかにしました。

京都府・山田啓二知事は、「皇室の弥栄を考えるときには、(東京に)集中するのがよいのか」「西の京都の機能をもう一度よく考えて、『双京(そうきょう)構想』を実現してはどうか」と述べました。皇族の一部に京都にお住まいいただく「双京」という構想を打ち出したのは、「京都の未来を考える懇話会」です。メンバーには京都市長や府知事、京都大学の総長、華道池坊の次期家元など、各界のトップが名を連ねています
(中略)
「双京構想」には「もともとの『都』は京都で、東京は『東の京都』だ」という京都人の感覚に加え、東日本大震災の経験を踏まえて、皇室も含めた危機管理が必要だという主張が込められています。

下記を考えると、あながち冗談とも思えない話です。


予備 (03/12 18:10)

こうした状況を受け、当時の菅首相のもとで、枝野官房長官(当時)や福山官房副長官(当時)らが、天皇陛下に関西方面へ避難していただくことを非公式に検討し、その是非について、関係者と協議していたことがわかった。





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