福島原発20km圏内の海域で、動物性プランクトンが365Bq/kg検出。




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基準値100Bq/kgですら十分高いですが、動物プランクトンでオーバーです。
食物連鎖を考えると絶望的でしょう。


(福島県)


原発から20キロ圏内の海では、海水の汚染は減少傾向にあるものの、魚のエサになるプランクトンの汚染がいまも比較的高いレベルにあることがわかった。
日本海洋学会の調査によると、去年の11月から12月にかけて、原発から20キロ圏内の海域で、海水やプランクトンなどを採取し調べたところ、海水の放射性物質の濃度が最大で1リットルあたり0.4ベクレルと、1ベクレルを下回った。
しかし、魚のエサになる動物性プランクトンの汚染は、最大で1キログラムあたり365ベクレルと、今も比較的高い汚染レベルにあることがわかった。
調査グループでは、「海水の汚染レベルが減少傾向にあるのに対して、どうしてプランクトンが比較的高いのか、原因はわからない」としている。
[ 3/28 20:22 福島中央テレビ]

海水が下がっても、プランクトンが低下しないのは、食物連鎖と海底に沈殿したものがあるのでしょう。海水のどこの水を採取したのかが分かりません。

問題は、検出された場所です。

○沿岸に近いところならば、茨城県側に南下します。
○沿岸から遠ければ、海流に乗って宮城・岩手に北上します。

やはり、魚介類は食べれないですね。
茨城県では、多量の放射性物質が検出されています。

検査の際に、内臓などを除けるなどしていた場合、さらに検出される可能性があるので、もし行っていたならば、残りのものからも検出される可能性があると思います。


2012年3月24日(土) 

県は23日、県内各沖などで8〜21日採取した魚介類45種87検体の放射性物質検査の結果を発表した。新たに、大洗沖のスズキと北茨城沖のショウサイフグの計2魚種から、1キロ当たり100ベクレルを超える放射性セシウムが検出された。3月27日以降に県内全域で出荷自粛をするのは計7魚種となった。

検査結果によると、77検体から218〜0・7ベクレルのセシウムが検出されたが、いずれも暫定基準値500ベクレルを下回った。北茨城沖のコウナゴなど残り10検体は「不検出」。

今回の検査で、大洗沖のスズキから同218ベクレル、北茨城沖のショウサイフグから同111ベクレルのセシウムが検出された。

3月以降の検査で100ベクレル超は▽ニベ▽マダラ▽コモンカスベ▽コモンフグ▽マコガレイ▽スズキ▽ショウサイフグの7魚種。50ベクレル超は▽ババガレイ(北部)▽ホウボウ(同)▽アカエイ(南部)の3魚種(23日現在)。


分かりやすいシミュレーション 河川の水が南下している。



投稿日: 2012年1月16日



前回のETV特集でも出てきましたが、川から流れてきた水は、地球の自転とか密度差の問題から、南に流れていく性質があるそうです。従って、沿岸では海底土の汚染も南に向かっていくのではないか、と考えられました。

そう思って茨城県の沿岸を南にずっと調査しました。この調査には、いつもの岡野先生の開発した特殊な機械を用いています。この機械を用いると、その場で海底土の放射能濃度もだいたい測定できるのです。

その結果、高萩沖(原発から80km)の岩場の堅い地質の所では30Bq/kg前後で低かったのですが、もっと南のひたちなか市(原発から120km)では、海底に泥がたまっているため、高い(380Bq/kg)濃度の海底土のセシウムが検出されました。

また、11月のETV特集において38Bq/kgだった銚子沖では、2ヶ月後に測定した今回は112Bq/kgと3倍近くに増加していました。



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