原発停止により、福井県の若狭湾で生態系異常が回復傾向。非在来種の南方系の生物が弱体化。星野仙一さん知ってました?

原発が稼動すれば、海水の温度が上昇して生態系に異常がでる。原発が停止すれば、海水の温度が低下して生態系が元に戻り始める。若狭湾で、そういった事象が観察されています。
30秒ほどの有名なCM。星野仙一さんは出演料、寄付とかされたのでしょうかね?

地球が熱くなったら困るらしいですが、原発の温排水で若狭湾は生態系が異常です。






 マガキガイは漢字では籬貝あるいは間垣貝と書く。民家で隣りの庭との仕切りに用いる竹の間垣に似た模様が殻にあることから、この名がついたのだろう。もっとも,生時は殻の表面は薄皮に覆われるため、模様は判然としない。 

 高知へ行くと、本種を煮付けたものがチャンバラガイとして供される。この貝には刀のようなふたがあって、生きているときはそれを殻から出してチャンバラをするのだと、居酒屋の大将に教わった。南国土佐らしい、威勢の良い呼称である。  図鑑によれば本種は、房総半島以南に分布し、サンゴ礁の浅い潮だまりなどに多い。こうした南方系の生物は、若狭湾には普通は生息しないが、高浜原電の温排水の影響を受けて水温の高い音海では、年間を通して見られる。といったことを、本コーナーで何度か書いてきた。

今回はしかし、少し事情が異なる。この冬、原子炉の停止に伴い温排水の供給が止まったため、音海にいた南方系の生物たちは軒並み衰弱している。その一例が、このマガキガイである。ご覧の2個体も、チャンバラをする元気はなく、岩の間に吹き寄せられたようだ。中には、カニか何かにちぎられた個体もいる。  

筆者は音海において、過去9年間は毎冬潜水調査をしており、これまで南方系の魚を見ない年はなかった。それが、この2月下旬以降、様子が激変している。熱帯の毒ウニであるガンガゼは、落ち武者のごとく棘が抜け落ちて死滅し、トラフナマコも目立って衰弱している。ギンイソイワシの死骸が海底に横たわる。ソラスズメダイの姿は影もない。南の海から来て住み着いた生き物たちにはすまないが、音海の海も本来の若狭湾の生態系へと戻るのが良いことのように思われる。

原発が地球に優しいなんていうプロパガンダはつくづくバカバカしいと思います。
九州電力でも、インチキが露呈しています。

原発「温排水」 知られざる脅威川内原発では九電のインチキが露呈 予備
「温排水」とは

 原発の炉内を循環した冷却水は高温となるため、さらにパイプを通して海水で冷やす。この海水を吸い込むのが「取水口」で、役目を終えた海水を再び海に出すのが「放水口」である。
 そして、原発から放出される海水を「温排水」という。"温められた海水"ということだが、ただ温められたというだけではない。原発内で発生した放射能まみれの「液体廃棄物」を混ぜてたれ流しているからである。

管理人のうろ覚えでは、原発のエネルギー効率は3分の1と非常に悪く、発電出力の3分の2を捨てています。つまり、100万KWの原発であれば、200万KWのエネルギーを海に捨てています。

もしも異常に高温な排水を再度、取水した場合、さらに高温になることは、容易に考えられます。





10.jpg  kou .jpg




 この点について、川内原発について、綿密な調査と研究に基づきその危険性を訴え続けてきた鹿児島市の出版社『南方新社』代表の向原祥隆氏は、かつて自らが発表した一文をもとに次のように解説する。
 
 「私は、『反原発・かごしまネット』の一員として平成19年2月から、毎月1回の海水温調査に参加しました。
 九電はかねてより「発電所から出る温排水の温度上昇は7度以下」とか「海水温度が1度以上上昇する範囲は、ほとんどが沖合い2km内外」とホームページ等で発表していましたが、調査の結果、驚くべき事実が分かったのです。

 1点目は、『温排水の水温上昇は7度以下』と言いながら、実は周辺環境より平均8.5度、最高10度も高温化した温排水を放出していたこと。

 2点目は、取水口の温度が高かったことです。周辺環境より平均2.5度も高く、これで、"温排水の再循環"の実態が浮かび上がったわけです。

これは、温排水が九州電力の想定よりも極めて高い値が出ていることの証明です。
加えて、取水口から取り込む水の温度が上がっていれば、さらに温度が上がることになります。

取水口の水(周辺よりも高い↑)→温排水(想定よりも高い↑)→取水口(温度が高くなる↑↑)

甲9号証.JPGのサムネール画像
別18.jpg
 


 九電の調査結果が、正式に鹿児島県に報告されたものである以上、次の三つの問題点が浮上するのです。
 
①3号機増設計画での九電の説明は、1.2号機の温排水の拡散範囲は「2km内外」だった。虚偽の事実に基づく説明は、違法な環境影響評価書の手続きを示す。
実際は恒常的に「2km」を超えている。はるか7km南まで拡散した事例もある
温排水の温度上昇の原因は、温排水の再循環である。再循環は3号機の環境影響評価には考慮されていない」。

何を考えて設計しているのでしょうね。
コストカットでこうなったとは、思いますが。割愛しましたが、サメの漂着や、潜水したところ色とりどりの熱帯魚・いないはずの魚が多数いる。と記述されています。


星野さん、原発は、環境に優しくないですよ。

関連記事・:


0 件のコメント:

最近の記事も是非どうぞ