宮城県で、子供と女性を狙った犯罪が倍以上に急増。原因はストレス?



宮城県で犯罪が凄い勢いで急増しているようです。注意して下さい。
福島県・岩手県でも同様の傾向があるのか気になります。

○全体
今年1~4月 437件 昨年同期157件 一昨年同期189件

・被災地
今年1~4月 236件 昨年同期 77件

・それ以外(上記の差)
今年1~4月 201件 昨年同期 80件


数値を見ると明らかですが、増え方に差はあるものの、被災地以外の地域でも急増しており、このデータを見ると、宮城県全域で急増しているとも、言えます。

2012年05月24日
 声かけや公然わ●せつなど、子どもと女性を狙った犯罪が県内で今年1~4月に437件あり、昨年同期(157件)の約2・8倍に増えたと県警が23日、発表した。担当者は「東日本大震災のストレスで、矛先が女性や子どもに向いた可能性もある」と話す。
 震災の影響がない一昨年同期の189件と比べても約2・3倍と多い。地域別にみると、437件のうち石巻署など被災地を抱える9署が236件(昨年同期77件)と全体の半数を超えた。犯罪別では、盗●や●漢など迷惑防止条例違反が146件(前年同期43件)、露出など公然わい●つが109件(同44件)と急増している。
 県外から復興関連の仕事で来た人が犯罪を起こすケースもあり、県警は急増の背景には震災の影響もあるとみている。

震災によるストレスを指摘する理由が、被災地での発生件数増加が根拠ならば、他の地区も増えているので、根拠が乏しいと思います。

追記
▲(動画・資料)チェルノブイリ原発事故、被曝による脳への影響。中枢神経への影響が示唆されている。日本でもラットによる、動物実験あり。

4:10~ 自分の話したい言葉が話せない症状。

5:30~ 被曝による脳細胞の破壊について。



下記は、あくまでご参考。
岩手県・福井県のデータが気になります。

▲(動画・資料)チェルノブイリ原発事故、被曝による脳への影響。中枢神経への影響が示唆されている。日本でもラットによる、動物実験あり。



投稿者 爺さん 日時 2011 年 9 月 25 日 14:54:51: pkMRoq8j2xu8g



(以下訳文)

5.8.神経系と感覚器官の疾病 および その精神衛生への衝撃的影響

 30数年前、神経系はイオン化放射線(電離放射線)に対して最も抵抗力があるシステムであると考えられていた。しかし、これは明らかに大線量に関してだけ真実である。(例えば、Gus'kova and Baisogolov,1971参照)
そこで、チェルノブイリ・フォーラム(2005)の報告は、すべての神経学的疾病・亢進したレベルのうつ状態・心理的問題を、心的外傷後ストレスに帰着させた。(Havenaar,1996; Havenaar et al.,1997a,b)
 チェルノブイリの破局後、低線量と低線量率の放射線は、すべての汚染地帯に広まっている神経精神病学的異常に影響を及ぼすと共に、神経系の繊細な構造や高次神経系活動や眼球の構造に、凄まじい衝撃的影響を及ぼす事が明白となっている。
脳の放射線感受性を支持する証拠がますます増えつつある。(Nyagu and Loganovsky,1998)
旧ソビエト連邦における精神衛生評価は、国家健康管理システムに記録された精神的異常を主に扱い、標準化された診断手続きを用いた上手にデザインされた精神医学的研究結果は扱わなかった。
旧ソビエト連邦諸国が精神医学的問題を扱った方法の現在進行中の変化と合わせて、この旧ソビエトの精神衛生評価方法は心理的疾病の劇的な過小評価へと導いたかもしれない。(Loganovsky,2002)
この節の初めの部分は、神経系それ自体とその次に感覚器官にあてられる。

5.8.1.神経系の疾病

 チェルノブイリの破局後22年、低レベルイオン化放射線は、中枢神経系と自律神経系障害及び突然引き起こされるprecipitate放射線起源脳障害の変異の、両方を引き起こすことが明白である。(Loganovsky,1999のレビュー参照)
中枢神経系のある部分は放射線障害に特に影響されやすい。

5.8.1.1.Beiarus
1.放射線レベル185-2,590kBq/m2(5-70Ci/km---2,313Bq/kg-32,375Bq/kg)のGomel州Chechersk地区の汚染地域における、妊婦・育児中の患者・新生児・子供の追跡調査によれば、1986年以降の周産期脳障害の発生率は破局前の2倍から3倍高かった。(Kulakov et al.,2001)

2.神経系と感覚器官の病気による疾病率は、すべての汚染地帯で著しく増加した。(Lomat et al.,1996)

3.先天性痙攣性症候群(てんかん)は、破局後最初の10年間に汚染地帯において有意に増加した。(Tsymlyakova and Lavrent'eva,1996)

4.1993年から2003年にかけて、神経系疾患及び目とその付属器官の疾患からの一次罹患率は、被曝した両親から生まれた10歳から14歳の子供で、著しく増加した。(National Belarussian Report,2006)

5.子供の神経系疾患は、最も汚染された地域の一つ--Brest州Luninetsk地区で増加した。(Voronetsky et al.,1995)
2000年から2005年にかけて、この地区の子供たちの間に精神障害発生率の増加傾向があった。(Dudinskaya et al.,2006)

6.破局10年後、精神障害は汚染地域から退避した10代の間で疾病率の2番目の原因であった。検査された2,335人のうち1,000人あたり331人。(Syvolobova et al.,1997)

7.神経学的疾患と精神疾患は汚染地域で有意に多かった。(31.2 対 18.0%)
損なわれた短期記憶と注意失錯が、16歳から17歳の高校生に観察された。そしてその病的状態の重さは汚染レベルと直接相関していた。(Ushakov et al.,1997)

8.重度に汚染されたGomel州Narovlya地区出身の340人の農業機械オペレーターと、汚染がより少ないMinsk出身の202人の人々とを比較すると、最初のグループは6倍高い脳血管病理発生率を示した。(27.1対4.5%; Ushakov et al.,1997)

9.Cs-137が1,110kBq/m2レベル以上(30Ci/km2---13,875Bq/kg)の、Mogilev州Kstjukovichi地区における成人1,708人の神経学的罹病率は、Vitebsk州の汚染がより少ない地区出身の検査された9,170人よりも、著しく高かった。(Lukomsky et al.,1993)

10.1991年から2000年にかけて、Belarusのリクイデーターの間で神経系及び感覚器官の疾病率は2.2倍増加した。(Borysevich and Poplyko,2002)

5.8.1.2.Ukraine

1.放射線レベルが740-2,200kBq/m2(20-60Ci/km2---9,250-27,750Bq/kg)の、Kiev州Polessk地区の汚染地域で、妊婦・育児中の患者・新生児・子供を追跡調査したところ、1986以降の周産期脳障害の発生率は破局前に比べて2倍から3倍高かった。(Kulakov et al.,2001)

2.子供の神経系疾患は、破局2年後汚染地域で著しく増加した。(Stepanova,1999)
1998年までに、子供の神経系および感覚器官疾患は、1986年と比べて6倍増加した。(TASS,1998)
1988年から1999年にかけて他のデータが示したことによれば、神経学的疾病の発生率は10年間で1.8倍に増加した。子供10,000人あたり2,369人から4,350人へ。(Prysyazhnyuk et al.,2002)

3.破局7年から8年後、Chernygov州の汚染された村で中学生と高校生において、より重い疲労と低められた知的能力が見い出された。(Bondar et al.,1995)

4.調査された退避者の子供70人の内97%の脳波(EEGs)は、脳の皮質下及び皮質構造の機能的未熟さを示した。つまり、これら70人の内たった2人が正常な脳波を示した。(Horishna,2005)

5.子宮内で被曝した子供たちは、より多くの神経系疾病と精神異常を患っていた。(Igumnov et al.,2004;Table 5.45)

6.汚染地域の精神疾患を伴った子供の数は、1987年の1,000人あたり2.6人の発生率から、2004年に1,000人あたり5.3人へと増加した。(Horishna,2005)

7.神経系無力症と植物性(自律神経系)調節異常の発生率は、退避者の子供たちにおいて対照群と比較して、5倍以上高かった。(Romanenko et al.,1995a)

8.被曝した子供たちは知能が低い。(Figure 5.10---IQ値が集団として全範囲で約10低下・145以上がいない-訳者)

9.子宮内で妊娠16週から25週に被曝した子供たちは、一連の状態を進展させる。それは次のことを含む。
・脳傷害または脳機能障害による精神的障害と人格障害の発生率増加。(F06,F07)
・心理的発達傷害。(F80-F89)
・発作性状態(頭痛症候群,G44; 偏頭痛, G43; テンカン型症候群; G40 )
・身体性自律神経機能障害somatoform autonomic dysfunction(F45.3)
・児童期の行動及び情緒障害(F90-F99)

10.重度に被曝したPripyat市からの退避者の子供たちは、知的発達の量的パラメーター(IQ)が、Kiev市の被曝がより少ない子供たちに比べて、低かった。(Table 5.46)

11.汚染地域において破局後最初の6年間、特に1990年以降、成人の神経系疾患発生率の著しい高まりが観察された。(Table 5.47)

12.神経系と感覚器官の疾病率が、汚染地帯で1988年と1999年の間に、3.8倍から5倍増加した。
成人の退避者の間で、これらの疾病は人口全体においてよりも有意にしばしば発生した。(Prysyazhnyuk et al.,2002)
1994年汚染地では、成人と10代と退避者の間で、神経系疾患が全疾病率の10.1%を占めた。(Grodzinsky,1999)

13.リクイデーターの93%から100%は神経精神障害を患っている。それは主に器質的な症候を示す精神障害を伴う。(F00-F09)(Loganovsky,1999,2000)
地域的な精神病分類とICD-10基準とDSM-IV基準に従って、心的外傷後ストレス症候群(PTSD)及び心身症的で器質的で異常分裂病的な人格発達が記録されている。(Loganovsky,2002)

14.疲労を患っている、無作為に選ばれた100人のリクイデーターの内合計26人は、慢性疲労症候群(CFS)の診断基準に合致していた。
従って慢性疲労症候群は、リクイデーターにとって、破局的事故の最も広範に見られる影響の一つかもしれない。(Loganovsky,2000b,2003)
さらに、慢性疲労症候群X(MSX-心臓疾患のリスク要因グループ)の発生率は有意に減少したが(p<0.001)(1990-1995の65.5%から1996-2001の10.5%へ)、メタボリック症候群の発生頻度は同時期に有意に増加した(p<0.001)(15%から48.2%へ)。
疲労症候群とメタボリック症候群Xは、他の病理の最初の進展段階であるとみなされる。そして疲労症候群は、メタボリック症候群X神経変性・認知障害・神経精神病的障害へと変わり得る。(Kovalenko and Loganovsky,2001; Volovik et al.,2005)

15.リクイデーターの代表的集団に、Franco-German Chernobyl Initiative(Subproject 3.8)の枠組み内で、混合composit国際診断面接を使用して、横断的研究が実施された。
結果が示したことによれば、リクイデーターの精神障害発生率(36%)は、Ukraine全人口における発生率(20.5%)に比べて約2倍の増加を示し、さらにうつ病発生率の劇的な増加を示した(24.5%対9.1%)。
また不安症(パニック障害)もリクイデーターでは増加していた。(12.6%対7.1%)
同時に、リクイデーターの間のアルコール依存は、全人口のそれに比べて大して高くは無かった。(8.6%対6.4%)これは、このアルコール依存という要因が精神疾患への主要な寄与であるという論理を除外している。(Demyttenaere et al.,2004; Romanenko et al.,2004)

16.1996年、リクイデーターにおいて神経系と感覚器官の疾病率は、国平均の3倍以上であった。(Serdyuk and Bobyleva,1998)

17.リクイデーターの間で1986年から1987年に神経系の疾病率は、1988年から1990年の2倍であった(Moskalenko,2003)

18.1986年、脳障害を患った約80人の男性Ukraineリクイデーターは、脳の前頭葉と側頭葉領域に構造変異と機能障害を有していた。(Antipchuk,2002,2003)

19.1986年から1987年に作業したリクイデーターの自律神経系障害は、1988年から1989年のリクイデーターの障害と、安定性・表現性・発作の変異性・前庭性I-III機能障害の存在・末梢血液動態異常の諸点で異なっていた。
自律神経系障害は、無力症・混乱した記憶・注意欠陥・情緒混乱・神経症・心気症・うつ病の様な、神経精神病的行動と緊密に結びついている。(Romamenko et al.,1995)

20. 神経精神障害と身体病理の発生率増加が(F00-F09)、1986年から1687年に作業したリクイデーター、特にチェルノブイリ退避ゾーン内で数年作業した者の間で、観察された。(Loganovsky,1999)

21.リクイデーターにおいて、脳の典型的構造異常は、前頭葉と側頭葉の皮質-皮質下結合及び脳の深部構造を巻き込んでいる。
その大脳血行動態障害は動脈硬化変異により引き起こされる。
高張性血管緊張・大脳半球非対称性・左半球の貧弱な血行circulationを伴って、狭窄症プロセスの高発生率が見られた。
脳構造の放射線画像診断の病理学的変異は、萎縮・脳室拡張・局所脳傷害を含む。(Loganovsky et al.,2003; Nyagu and Loganovsky,1998)

22.リクイデーターの脳波パターンと自発的及び誘発された脳生体電気的活動のトポグラフィ的配置は、対照群のそれと有意に異なっていた。(Nyagu et al.,1992; Noshchenko and Loganovsky,1994; Loganovsky and Yuryev,2001)
いくつかの事例において、脳の器質的障害が、臨床的神経精神医学的方法・神経生理学的方法・神経心理学的方法・神経画像化方法を用いて立証された。(Loganovsky et al.,2003;2005b)
限られた期間の被曝後生じるこのような障害を引き起こす、高次心理活動劣化の大脳的基礎は、優位半球の前頭側頭皮質病理および皮質-皮質下結合を伴う正中線組織病理である。(Loganovsky,2002; Loganovsky and Bomko,2004)

23.脳障害を患う男性及び女性Ukraineリクイデーターの平均年齢は41.2+-0.83歳であり、人口全体のそれと比べ著しく若年である。(Stepanenko et al.,2003)

24.1990年以来、チェルノブイリ退避ゾーン勤務職員の間で、一般住民と比べて、精神分裂病(統合失調症)発生率の有意な増加があった。(Ukraineで1990年に、10,000人あたり5.4対1.1; Loganovsky and Loganovskaya,2000)
汚染地域で生じる被曝は、皮質-辺縁系機能障害を伴い、また、素因を有する個人に分裂病または分裂病に似た障害を引き起こす、分子レベルの情報伝達障害を伴う脳障害を引き起こす。(Loganovsky et al.,2004a,2005)

25.チェルノブイリ破局が、チェルノブイリから150km以内に住むリクイデーター・農林業従事者に与えた認知的影響の、縦断的研究が1995年から1998年にかけて行われた。
被曝群(特にリクイデーター)の認知パフォーマンスの正確さと効率の4年間平均レベルは、対照群(チェルノブイリから数百キロ離れて居住する健康なUkraine人)よりも有意に低かった。
パーフォーマンスの縦断的分析は、すべての被曝群について4年間に渡って、心理運動の緩慢さとともに正確さと効率の有意な低下を明らかにした。
これらの発見は、イオン化放射線に急性及び慢性に被曝した結果生じる脳機能障害を、強く示している。(Gamache et al.,2005)

5.8.1.3. Russia

1. Orel州Mtsensk地区(1-5Ci/km2---463-2,313Bq/kg)とVolkhov地区(10-15Ci/km2---4,625-6,938Bq/kg)の汚染地域に住む、妊婦・育児中maternityの患者・新生児・子供たちの縦断的研究によれば、1986年以降観察された周産期脳障害の発生率は、破局以前に比べて2倍であった。(Kulakov et al.,2001)

2.重度に汚染された地域出身の異なる年齢の子供たちの脳波研究は、間脳構造の機能的活動亢進を明らかにした。
これらの地域出身の赤ん坊の脳超音波画像研究は、約3分の1に脳室肥大を明らかにした。(Kulakov et al.,2001)

3.子宮内で被曝した子供たちは、出産前被曝と結びついた、精神障害の最も高い指標を有し、境界線知能と精神遅滞をより示しやすかった。(Ermolyna et al.,1996)

4.汚染地域では、子宮内発育15週で被曝した子供たちに、より低いレベルの言語的知能が見られる。(Rumyantseva et al.,2006)

5.Bryansk州の重度に汚染された地域における、子供たちの神経学的疾病率のデータは矛盾しているが(Table5.48---5Ci/km2以上、1995-1998間で増減傾向が地区間で一致しない)、Klintsy市と Krasnogorsk地区の神経学的疾病率は、州レベル及び他のRussiaレベルを有意なマージンで超越している。

6.汚染地域の16歳から17歳の生徒の障害された短期記憶と注意欠陥は、汚染レベルと相関していた。(Ushakov et al.,1997)

7.成人の境界線神経心理学的障害は、汚染地域で著しくより頻繁に生じた。(31
対18%; Ushakov et al.,1997)

8.「チェルノブイリ認知症(痴呆)」と名づけられた現象の発症例が増加しつつある。それは成人の脳細胞破壊により引き起こされた、記憶障害・ライティングwriting・痙攣・脈打つ頭痛を含む。(Sokolovskaya,1997)

9.1986年から1993年にかけてリクイデーターの神経学的疾病率は42倍増加した。(Table 5.49)

10.リクイデーターの脳障害発生は1991年から1998年にかけて25%増加した。2004年までに増加は最大34%になった。(Zubovsky and Tararukhyna,2007)

11.1995年に、リクイデーターの神経系と感覚器官の疾病率は、全国平均の6.4倍を越した。(Russian Security Council,2002)

12.多年に渡り観察された2,000人以上のリクイデーターの40%以上が、血管及び混合要因起源の器質的脳疾患を患っている。
これらの疾病は、長期間の脳虚血と中枢調整機能障害の結果であり、小血管の内皮への傷害の可能性がある。(Rumyantseva et al.,1998)
2005年までに評価された1,000人以上のリクイデーターの内約53.7%が、脳あるいは身体疾患からの障害または機能異常により引き起こされた、精神的欠陥を有していた。(F06,F07)
これらの障害は、破局後10年から12年を経てはっきりと明らかになり、毎年毎年著しく増えつつある。そして、主に前頭葉に局在する脳の拡散的器質傷害の特徴である。(Rumyantseva et al.,2006)

13.また、自己免疫及び甲状腺代謝の病理は、リクイデーターの間に発見された精神的障害の主要な要因である。(Rumyantseva et al.,2006)

14.(Bryansk州のリクイデーターに見られる神経系及び感覚器官の障害は、一般住民に比べて著しく多い。(Table 5.50)

15.調査されたリクイデーターの合計12%が、耐え難い灼熱痛として現れる多発性神経障害・四肢萎縮を有する。(Kholodova et al.,1998)

16.Russian Interdepartmental Expert Councilの1999年から2000年のデータによれば、神経心理学的疾病は、調査されたリクイデーター1,000人の18%で、全疾病の2番目の原因であった。(Khrysanfov and Meskikh,2001)

17.脳障害と立証された器質的病理の発生率は、1991年から1997年にかけてと2000年に比べて、20%から34%増加した。そして神経学的診断は、診断基準に基づけばより重症になった。(Khrysanfov and Meskikh,2001)

18.1999年から2000年における、Russiaリクイデーターの神経心理学的病理は次を含む。脳障害34%、中枢神経系の器質的障害17%、植物(自律神経)血管系失調症(血管運動性悪液質--体調不良)17%、神経循環性失調17%。(Khrysanfov and Meskikh,2001)

19. 44.5+-3歳の男性リクイデーター150人において、脳波活動の緩慢な形態・脳間非対称性intercerebral asymmetry・全認知テストパフォーマンスの質的低下・記憶障害・その他の機能障害があった。(Zhavoronkova et al.,2002)
リクイデーターの観察が明らかにしたことによれば、脳非対称性(ラテラリティ)の変異及び半球間連絡の変異は、皮質下辺縁系-網様体及び基底正中脳構造の機能障害だけでなく、脳梁を含めた白質への障害により生成され得る。(Zhavoronkova et al.,2000)
脳波検査からの発見は、放射線被曝が止んでから長期間後の、異なる水準(間脳・脳幹)の皮質下障害と左右半球の機能失調を示唆していた。(Zhavoronkova et al.,2003)

20.リクイデーターにおける、神経生理学的・神経心理学的・神経画像診断的な異常に関して沢山の報告があった。(Danylov and Pozdeev,1994; Zhavoronkova et al.,1994,2000; Vyatleva et al.,1997; Khomskaja,1995; Khartchenko et al.,1995; Kholodova et al.,1996; Voloshyna,1997)
これらのデータは、放射線により引き起こされた器質的脳障害の臨床的発見を、強力に支持している。(Chuprykov et al.,1992; Krasnov et al.,1993; Romodanov and Vynnyts'ky,1993; Napreyenko and Loganovsky,1995,2001; Revenok,1998; Zozulya and Polischuyk,1995; Morozov and Kryzhanovskaya,1998)

21.多くのリクイデーターは脳の複雑な器質的障害を有する。それは次を含む。
(a)白質と灰質及び深部皮質下構造に局在する低代謝中枢。
(b)しばしば非対称な脳室膨張。
(c)くも膜空洞の拡大。
(d)脳白質物質の濃度減少。
(e)脳梁萎縮。
(f)脳組織の拡散した単一あるいは多重局在した場所取り病変。
(Kholodova et al.,1998; Ushakov et al.,1997; Nyagy and Loganovsky,1998; Loganovsky,2002; その他)

22.中枢神経系の器質的障害を持つ24歳から59歳のリクイデーター400人が、不可逆的な脳の構造的欠陥を有している。前頭葉・左側頭領域・皮質-皮質下結合の構造変異。(Kharchenko et al.,1995; Antipchuk,2002,2003; Zhavoronkova et al.,2002; Antonov et al.,2003; Tsygan,2003)

23.リクイデーターの典型的訴えcomplaintsは次を含む。
投薬により軽減されない重度な頭痛、最近の出来事の記憶障害、全般的脆弱、疲労、作業能力減少、汎発生発汗、動悸、睡眠を妨げる骨・関節痛とうずきpains and aches、散発性意識喪失、発熱fever and heat感、思考困難、心臓発作、のぼせ、視力喪失、手足の感覚麻痺。(Sokolova,2000; Kholodova,2006)

24.リクイデーターが患う神経学的障害は次を含む。
先端チアノーゼ・肢端多汗症として現れる明確な自律神経系機能障害、一般的多汗症、軟組織のふわふわ感と腫脹、顔面発赤、びまん性皮膚描画症、無力症、抑うつ症候群。
この他の器質的神経系障害は次を含む。
脳神経障害、明確な反射亢進、病理的反射、異常なRomberg検査得点。(Kholodova,2006)

25.リクイデーターの特徴的機能障害は、脳深部・間脳領域・前頭側頭葉深部・大脳半球視覚頭頂部に関わる。(Kholodova,2006)

26.リクイデーターは、課題遂行障害・注意スパンの短縮・短期記憶と操作的思考に関わる困難を示す。
これらの特徴は、10歳から11歳の子供に特徴的なスキル水準に対応している。そして、社会的要因に帰着できない。これらは、放射線に誘起された脳障害である事を明確に証明している。(Kholodova,2006)

27.脳波が示す脳活動は2タイプの病理を示している。
内臓脳の病理を反映する高振幅低αθ波帯、び慢性の皮質及び皮質下領域の損傷を反映した生体電気活動の拡散的減少。(Kholova,2006)

28.リクイデーターの脳病理の重篤度は、いくつもの皮質白質部及び皮質下深部組織の血液循環障害と相関している。(Kholodova,2006)

5.8.1.4. 他の諸国

1.ESTONIA.
チェルノブイリ後、自●がエストニア在住リクイデーターの一番の死因になった。
(Rahu et al.,2006)

2.LITHUANIA.
 自●による年齢調整死亡率が、一般Lithuania住民と比べて、チェルノブイリ・リクイデーターの間で増加した。(Kesminiene et al.,1997)

3.SWEDEN.
 1983年から1988年に生まれた562,637人のスウェーデン人データセットの包括的分析は、破局最中に子宮にいた集団は、その期間の短期間前後に生まれた集団に比べて、学業成績が貧弱である事を明らかにした。
この障害は受胎後8週から25週で被曝した者で最も著しかった。
さらに、より多くの放射性降下物を受けた地域で生まれた生徒の間で、より著しい障害が見い出された。最も影響された8市出身の生徒は、高校への資格を得ることが最も少なかった。(Almond et al.,2007)
これらの発見は、排卵後8週から25週に被曝した「ヒバクシャ」の知能指数が低いと言う発見と符合している。(Otake and Schull,1984)

5.8.1.5. 結論

 放射線障害に対する神経系の耐性を主張する以前の見解は、汚染地域住民、特にリクイデーターの間の神経系疾患を例示する膨大な集団的データによって論破される。
以前の放射線防護施策によって無害とみなされた、かなり少量の核放射線でさえも、著しい生体への障害をもたらした。
明らかに、汚染地域に現存する放射線レベルは、無数の人々の中枢神経系を傷つけた。
 汚染地域に住むたくさんの住民、特に子宮内で被曝した人々とリクイデーターにとって、知覚・短期記憶・注意スパン・操作的思考・夢を含む神経系機能は劣化しつつある。
これらの状態は、大脳半球深部の障害と結びついている。それは間脳領域、前頭葉深部、側頭葉、そして大脳半球後頭頭頂部である。
低線量放射線は植物性(自律)神経系に障害を与える。
広島と長崎の原子爆弾爆撃を生き延びた母親から生まれた子供たちの45%に、知的遅滞が見い出された事実は、非常に不安を引き起こす問題である。(Bulanova,1996)




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