ゲリラ攻撃の恐れ防災無線誤報の原因は、J-ALERT全国瞬時警報システム誤作動の疑いあり

ゲリラ攻撃の恐れという防災無線の誤報が、熊本県宇土市の防災無線で流れました。これが、J-ALERT全国瞬時警報システムの故障か誤作動の可能性があるので紹介。

報道




(2012年6月28日13時49分  読売新聞)

 28日午前10時45分頃、熊本県宇土市の防災無線で、誤って「ゲリラ攻撃の恐れがあるので屋内に避難してください」と呼びかけるトラブルがあった。

 市はすぐに誤りであることを放送したが、市民から「何があったのか」などという問い合わせが相次いだ。

 市環境交通防災課によると、同日午前10時15分頃、訓練で緊急地震速報の放送をしようとしたが、作動しなかった。業者が手動に切り替えて操作したところ、誤った内容の放送が流れたという。原因を調べている。


熊本県宇土市の防災無線で誤作動があったようです。

その内容を見ると、業者が手動に切り替えてと記載があり、何らかのシステムが自動で作動した可能性があるということが読み取れると思います。

ゲリラ攻撃の恐れを警告するようなシステムと言えば、安全保障が絡むもので、一般家庭や一般企業が置くようなものではないと管理人は考えました。調べた所、下記のようなシステムがあったので紹介。

全国瞬時警報システム(J-ALERT)


全国瞬時警報システム(J-ALERT)【平成24年4月2日更新】


お知らせする情報


2.武力攻撃等に関する情報
 ・弾道ミサイル情報
 ・航空攻撃情報
 ・ゲリラ・特殊部隊攻撃情報
 ・大規模テロ情報


全国瞬時警報システム(J-ALERT)による放送例




7.ゲリラ・特殊部隊攻撃情報


ゲリラ攻撃情報。ゲリラ攻撃情報。当地域にゲリラ攻撃の可能性があります。屋内に避難し、テレビ・ラジオをつけてください。【同上】


全国瞬時警報システムとは何でしょうか。




全国瞬時警報システムWiki


全国瞬時警報システム(ぜんこくしゅんじけいほうシステム、通称:J-ALERT(Jアラート:ジェイアラート))は、通信衛星と市町村の同報系防災行政無線を利用し、緊急情報を住民へ瞬時に伝達するシステムである。
2004年度から総務省消防庁が開発および整備を進めており、実証実験を経て2007年2月9日から一部の地方公共団体で運用が開始されている。
対処に時間的余裕がない大規模な自然災害や弾道ミサイル攻撃等についての情報を、「国から住民まで直接瞬時に」伝達することができるという点がJ-ALERTの最大の特長である。住民に早期の避難や予防措置などを促し被害の軽減に貢献することが期待されており、導入により地方公共団体の危機管理能力が高まるとされている。

災害や戦争の時に、国民の安全を守るための通信衛星と防災無線を組み合わせたシステムで、速報性により被害軽減のために作られたものです。


もしも、今回の件がもし誤作動であるならば、全国瞬時警報システムの信頼性を大きく損なう可能性があります。今回の件は、下記の可能性があります。

防災行政無線の自動起動が誤作動か?


全国瞬時警報システムWiki
自動起動対象のフィルタリング [編集]

消防庁から情報を配信する際、情報の種類を識別する情報番号と対象地域コード情報を一緒に送信することにより、放送内容の自動選択および防災行政無線を自動起動させる地方公共団体のフィルタリングが可能となっている。これにより、必要な情報を必要な場所に伝達できるようになっている。

なお、このフィルタリング機能により、防災行政無線が自動起動するのは原則として気象災害等の対象地域のみとなるが武力攻撃に関する情報(弾道ミサイル情報、航空攻撃情報、ゲリラ・特殊部隊情報、大規模テロ情報)についてはその特殊性と拡大可能性の大きさから攻撃対象地域以外の地域についても「通知・伝達地域」および「参考情報地域」として防災行政無線が自動的に起動する。このような状況下において、身を守る武器を持たない者がむやみに屋外を出歩くことは危険であり、さしあたっては、当該地域にいる人々に対して警報と同時に屋内退避の勧告も伝達される。


安全保障で言えば、北朝鮮のミサイル発射を捉え切れなかった失態が直近ではあります。


もしも誤作動であるならば、この国の安全保障は、本当に大丈夫なのかと不安になってきます。

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