浜岡原発海水で廃炉か 写真動画のサビがひどすぎる

浜岡原発5号機で海水流入により廃炉の可能性が浮上しています。2011年の動画と画像を改めて見ていると、既にその時点でひどいサビが分かります。

画像 2011年5月報道の文末動画より 錆が酷い


浜岡5号機の事故概要


毎日新聞 7月25日(水)2時31分配信

 中部電力浜岡原発5号機(静岡県御前崎市、2005年運転開始)で昨年5月、「復水器」と呼ばれる装置に海水約400トンが流入した事故について、経済産業省原子力安全・保安院は、海水が原子炉など広範囲に及んでいるとして、稼働に耐えるか判断するため、専門家による検討を25日から始める。原子炉の主材料である金属は塩分で腐食しやすくなることが知られており、最悪の場合、廃炉を迫られる可能性もある。

○中部電力 浜岡原発5号機

○2011年5月に事故

○復水器に海水約400トン流入

○そのうち約5トンが原子炉に流入(当時の報道 動画より)

○原子炉の主材料の金属が塩分で腐食しやすい

○保安院が7月25日から検討開始 最悪の場合、廃炉

○海水が原因とみられる腐食が多数みつかった(▲リンク
中部電力浜岡原発5号機(静岡県御前崎市)で昨年5月、停止作業中に海水が流入した問題で、同社は25日、海水が原因とみられる腐食が多数の機器で見つかったことを明らかにした。経済産業省原子力安全・保安院の専門家意見聴取会で説明した。

福島第一原発は海水注入で廃炉


 東京電力福島第1原発事故では、原子炉冷却のための淡水が不足し、1~3号機に大量の海水を注入、東電は廃炉を決めた。
大量の海水は、原発廃炉に結びつくという事ですね。

運転停止直後に事故


 浜岡5号機の事故は昨年5月14日、政府の要請で運転を停止した直後に起きた。発電タービンを回した後の蒸気を冷やして水に戻す復水器内で、冷却用の海水で満たされたパイプが破断。漏れた海水が混ざった水が原子炉全体を巡った。中部電は、漏れた海水は約400トン、うち約5トンが原子炉に達したと推計している。
幸いにも原子炉は運転停止の直後であったとのことです。ただし、原発ですので、炉心の核燃料冷却が必要ですので、水が循環していることになります。その経路ですが。

海水→冷却用のパイプ(破損)→復水器に海水→原子炉全体に進入

当時の報道によると、そのうち約5トンが原子炉内に進入しています。水が循環し続けるという点が最大のポイントですね。どの装置にどれだけの影響がでているのか判断する必要がありますが、中部電力の25日の報告では、腐食が多数あったようですね。

腐食の穴がある


 中部電は海水が及んだ全設備で影響を調査中。今年3月には、原子炉の非常用冷却水をためるタンクの内壁に腐食によるとみられる穴が複数見つかった。さらに4月に実施した抜き取り調査で、制御棒を動かす装置のねじがさびているのを確認し保安院に報告。原子炉内部を含めた調査は今年中に終え、最終報告をまとめる方針だ。
○2012年3月 非常用冷却水のタンクの内壁に穴が複数

○2012年4月 制御棒を動かす装置のねじにさび

○2012年中 保安院の調査終了 最終報告をまとめる方針

浜岡原発5号機の現状の検討


 25日の専門家による会合では、保安院への報告内容などを基に、5号機の現状を慎重に検討する。議論は9月に発足予定の原子力規制委員会が引き継ぎ、中部電がまとめる最終報告の妥当性を判断する予定。

管理人、時間がかかりすぎだと思います。どう見ても錆びてますよね。

中部電力は問題がないと主張


 中部電は「(原子炉に達した水は)塩分濃度が低く廃炉が問題となるレベルではない」と主張しており、機器の補修や交換で対応する構えだ。しかし保安院の担当者は「大量の海水が炉心に入る事故は世界的にも例がない。燃料棒が腐食している可能性もあり、慎重に影響をみる必要がある」と話す。【岡田英】
中部電力は、交換で対応するとしてますが、炉心の中心部など、もの凄く被曝しそうですね。中部電力は、社員が自分達で行くつもりで発言しているのでしょうか。

保安院の発言では、核燃料棒の腐食にまで言及しています。恐ろしい話ですね。世界的に例のない事態なのに、中部電力は補修や交換で対応するとしています。余りに早計ですね。

当時の報道


上記は、ANNの2011年5月のパイプ破損、海水漏洩事故直後の動画です。この時点でこれだけ錆びているわけですし、海水が循環してる訳ですから、どう考えても再稼動は危険と思います。

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