原発作業員被曝線量比較 下請は電力会社社員の4倍

原発が電力会社以外の作業員さんの被曝によって支えられている実態が、数字ででたので紹介。以前から言われていましたが、結局、電力会社は危険な業務を丸投げしている事が分かります。この数字で注意すべきなのは、3.11福島原発事故に関る数字が、含まれるデータではない点です。桁違いの数値の開きが、断片的な情報から読み取れます。


電力会社社員以外のほうが被ばく線量約4倍


2012年7月26日7時8分

 原発で働く電力会社社員に比べ、請負会社など社外の作業員の放射線被曝(ひばく)が平均で約4倍の線量にのぼることがわかった。全体の9割近くが社外の作業員であるため、総被曝線量では約30倍になる。安全教育の水準に差があることに加え、より危険な業務に下請け作業員を当たらせたためとみられ、「下請け任せ」の実態を映し出している。
2010年度のデータ


○電力会社社員より作業員の放射線被曝が平均で約4倍 総被曝線量は約30倍

○全体の9割近くが、電力会社以外の作業員さん

○電力会社社員の被曝量線量1×1倍(全体の1割前後):電力会社以外の作業員さん平均で約4倍×9倍(全体の9割近く)


保安院に報告のデータ

 電力各社は毎年、各地の原発で作業員が被曝した線量の分布を「社員」と「その他」に分けて経済産業省原子力安全・保安院に報告している。「その他」はメーカーや下請けなど「協力会社」の請負作業員らだ。
○社員とその他で報告

○その他はメーカーや下請けなど←この分類の中でも差がある可能性アリ
(例・日立・東芝・ゼネコンと、二次以下の下請けの被ばく線量)

福島第一原発と福島第二原発は除いている

 最新の報告によると、福島第一、第二を除く国内すべての原発で、2010年度に放射線業務をしたのは延べ6万2961人で、被曝線量は平均1ミリシーベルト(総線量61シーベルト)だった。このうち、88%の5万5260人が「その他」で、平均1.1ミリシーベルト(総線量59シーベルト)。「社員」の平均0.3ミリシーベルト(総線量2シーベルト)を大きく上回った。
○福島第一、第二を除く国内すべての原発

○2010年 延べ62,961人が作業

○電力会社社員以外(88%) 総被ばく線量 平均1ミリシーベルト

○電力会社社員の平均0.3ミリシーベルト

原発作業員の高線量被曝について

3号機カバーリング工事。トラブルで建家上に登る事に、APDが一瞬にして3回目アラーム、急いで離脱する途中のタラップでも更に1回鳴る。今日の線量は1.69mSv、残って作業した人は2.55mSvとかいってしまって免震棟に呼び出され…
▲(写真)汚染水に足を突っ込み170MSV以上の線量を確認した、作業員搬送の写真と測定風景。足の測定時に針が振り切れていた(北海道核医学技術セミナー)

極端なシナリオを二つ考えてるんですけど、ほとんど知識のない人が現場に行ったということ。それだアラームメーターの何すら知らない、それで行って知らないまま水に入っても大した危険もないと思ってそこで作業したという極端なシナリオがひとつのシナリオですね。もうひとつのシナリオは十分に知っていたと。アラームメーター鳴ってその意味も知っていたと。 
でも自分たちの仕事をしなければ、今の危機を救う事ができないと。だから、行ってみれば水があることがわかるわけですよね。自分が履いているものが長靴でないこともわかる。でもたぶんそこまで彼ら何百メートルも走ってきてるです。暗い懐中電灯をもって彼ら走ってるんだと思うんです。そこに着いたんです。何か仕事をしなければ今の危機を乗り越えられないと思ったときに、この水は汚れてると知りながら入りという人はいると思います。
2010年度は、2010年から2011年と思います。既にデータがあるのであれば、管理人は積極的に開示してだすべきと思います。2010年度の原発作業員さんの平均被ばく線量は1.1mSvとなっていますが、福島原発では既にそれより高いデータが読み取れます。

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