東電本店に人員を派遣した米国団体が報告書を作成しています。福島原発事故原因について、様々な点が言及されています。一言で言えば、東電、ダメな点が多すぎですね。
内容は少し長いですが、管理人、指摘が多すぎて原発管理は、改めて無理と感じました。
先日の隠蔽しようとした、4号機の画像にしても、頭のいい印象は受けないですね。
(1)東京電力本店に人員を派遣
管理人が気になったのは、この協会が事故直後から東電本店に専門家を派遣したと報道されている点です。どういった団体かというと下記。
▲原子力発電運転協会
1979年のTMI事故によってその必要性が明らかにされた、原子力発電所の安全性および信頼性達成のための支援組織として設立された。
組織は3つの技術系本部の下にある7部門、産業界・政府との関係調整本部の下にある2部門および事務系2部門の計11部門により構成されている。
会員である原子力発電所を運転・建設している米国の電力会社の他、原子炉メーカーや建設会社、さらには10か国以上の海外の電力関係機関も加入者となっている。
つまり、事故直後から、海外の団体が東電本店で事故対応を観察してたということですね。
(2)事故対応の準備ができていなかったと断定
一言で言えば。
原発は安全であると言うのは、神話だったということですね。
(3)安全対策の見直しに失敗
もっとも重要な教訓に安全対策の見直しが言及されています。
具体的事例を用いて、失敗したと言及されています。
簡単にまとめると下記の通り。
(1)2008年 15.7メートルの津波が原発を襲う可能性を認識
(2)2011年3月11日時点 安全対策強化を見送り、再検証も終了せず
(3)2011年3月11日時点 事故対策づくりは完了せず
(4)炉心冷却の維持に失敗
東電の対策本部が、明確な戦略をもっていなかったと批判しています。
福島第一原発の複数の原発がある中で、優先順位の間違いが指摘されています。
加えて、
非常時にも関らず、通常の手順書が優先され、緊急時に助言できる人間がいなかった点があげられています。
(5)2、3号機のベント実施に失敗 理由は決断の遅れ
ベントの計画が実行できなかったと指摘されています。
その理由が下記。
(6)ベントによる放射性物質の漏洩は前提条件
上記の内容で最も重要なのは、GEの原子炉の設計思想はベントが前提という点です。
つまり、何があっても安全と言うのは嘘です。
放射性物質の放出を行うのを避けた結果、最悪の事態を招いたとも解釈できます。
本当の緊急時に、緊急時用の対策をとろうとしなかったということですね。
(7)東電の組織・社員の能力不足
東電社員が無能であったということですね。
管理人は、個々ではなく会社の組織文化にも問題があると考えており、一度倒産させる必要があると考えています。
現場の運転員が水位計の判断を誤った事について、計測器が使えない・間違った数値を示す可能性があることの教育訓練の重要性を指摘しています。
少し長くなりましたが、この報告書の指摘、あらゆる観点から指摘しています。
東京電力に、原発事故に対応できるだけの能力がないという事なのでしょうね。
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