樟蔭東学園 強制捜査の真相 大阪学校乗っ取り事件

大阪地検が、樟蔭東学園に強制捜査を行いました。理事長と顧問の名前が出ていないので調べたところ、学校乗っ取り事件のようですね。

乗っ取りの後に、資産を売却。その資金の一部が、小山氏に流れています。
返済が、なぜか土地であるえに、評価額がそもそも低い点を大阪地検が問題視しています。


背任容疑で刑事告発


2012年10月4日 20時59分 (共同)
 大阪府東大阪市の学校法人「樟蔭東学園」の前理事長が実質経営者に学園から4億3千万円を不適切に融資したとして、別の元経営者が背任容疑で2人を刑事告発したことが分かった。
文章がややこしいですね。人物が3人います。

(1)実質経営者(小山昭夫氏) (2)前理事長(高橋氏) (3)元経営者

この元経営者が背任罪で、実質経営者と前理事長を訴えた形になっています。
不正融資の強制捜査があったのは、樟蔭東中学校・高等学校を運営している学校法人ですね。

大阪地検特捜部が家宅捜索 2つの問題点

大阪地検特捜部は4日、関連を調べるため同学園事務所や実質経営者の自宅の家宅捜索に乗り出した。押収した資料の分析を急ぎ、立件の可否を慎重に検討する。
事務所や実質経営者の自宅が、家宅捜索されています。
立件の可否を検討するということですが、不動産の価値と意思決定を見極めるのでしょうか。

 学園関係者などによると、前理事長は2010年3月~11年4月、理事会の決議を経ないで独断で実質経営者に4億8千万円を融資。5千万円は返済されたが、残額については実質経営者が所有する土地で代物弁済する契約が結ばれた。
上記を見ると問題点は、2つですね。

(1)理事会の決議を経ていない

(2)4億3000万円は最初から、お金のかわりに土地で、返済する契約

(1)だけでなく、(2)も普通ではなないですね。土地で返済する契約も変ですし、4億3000万円の鑑定についても正当性が必要でしょう。

この点について、大阪地検特捜部が動いているのがポイントと思います。
事件の詳細について、以前から報道されており、追いかけていたのでしょうね。

学校乗っ取り事件



上記画像ご参照。

つまり、土地で返済することになっていますが、小山氏側が主張する4分の1以下の金額しか価値がなかったようですね

上記の7年前の鑑定結果から逆算すると、2億7,800億円。

4億3000万円-2億7,800億円=約1億5,000万円

約1億5,000万円の金額が、最初から不足していたということですね。

報道まとめ


小山氏が、経営難であった学校に資金援助、人事権を握る。その後、学校が運動場を売却するが、その一部が小山氏に還流。文部科学省が指導の際に、土地で拠出するも、大幅な担保割れ。

グラウンド売却と一部を融資

・学校は経営難

・家電量販店に、高校のグラウンドを23億円で売却

小山昭夫 学園顧問に4億8000万円融資 (上記お金の一部)

小山昭夫氏 実質経営者について

・小山氏は、近畿地方を中心に病院や老人ホームを設立し事業を拡大。さらに学校経営にも乗り出し、医療と教育の一大グループを築き上げた人物。

・小山氏は、運動場が売却される3年前に学園に資金援助した際、理事全員の人事権を握り、顧問に就任した。

資金融資の経緯と資金使途

・小山氏が、理事長に採用。高橋氏が融資を決定。短期返済が前提。

・小山氏に融資されたうち3億8000万円は、樟蔭東学園とは関係のない学生寮の建設に、残りは個人の借金返済(1億円)に使われていたことが分かった。

・8年前、経営難に陥った仙台市の東北文化学園大学の救済に乗り出すとしながら、巨額の融資を引き出し、国から処分を受けている

文部科学省の見解と担保の拠出

・文部科学省、小山氏への融資は、学校法人の本来の運営の目的以外の使用にあたり、不適切だと考えている。樟蔭東学園には、小山氏から現金で即座に回収するよう指導

小山氏は土地を拠出するも融資金額に満たない

・指導を受けた小山氏は去年、 4億3,000万円 の価値があるとして、自ら所有する堺市内の山林を学園に担保として、差し出してきた。

・7年前に過去の所有者が行った土地鑑定書。2億7800億円。4億3,000万円と1億5,000万円もの開きがあり

理事長の辞任と自らの就任

・高橋理事長は、今年3月に理事長を辞任。小山氏はこの3月、自ら学園の理事に就任した。

・文部科学省は樟蔭東学園に対し、小山氏を理事から排除したうえ、小山氏への融資を現金で回収するよう行政指導を続けている。

当初、山林の代物弁済のみの予定でしたが、樟蔭東学園 逮捕背任と不正融資の粉飾決算でまとめましたが、大阪地検の捜査により、現金を一度払った後に、山林の代物弁済で資金回収する仕組みにしたようですね。

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