東電社員差別 原発作業員作業スペースだけ被曝量が激増

東電社員と原発作業員の差別について紹介。飲食、給与のについて以前紹介しましたが、作業スペースを除染するかしないかの差別も判明しました。免震重要棟の被曝量にも大きな差があります。


東電と原発作業員の被曝量


※週刊朝日 2012年8月3日号

 福島第一原発で作業員として働くジャーナリストの桐島瞬氏からルポが届いた。そこには過酷な作業現場の実情と、東電社員がいかに現場作業員を軽んじているかが克明に綴られていた。
管理人、東電社員と原発作業員の差別について、飲食や給与待遇について見ましたが、被ばく線量でも指摘があります。

免震棟の一部は大丈夫との発表


 東電は今年4月、免震棟の一部を「管理対象区域」から「非管理区域」に変更したと発表した。徹底した除染で、基準を下回る汚染レベルにしたと世間に知らせたのだ。実際、床から1.5メートルの平均線量は、1月10日は1.59マイクロシーベルトだったが、5月22日には0.43マイクロシーベルトまで下がっている。室内をきれいにしました。もう、作業員がここで大きく被曝する危険性はありません----と言いたいのだろう。だが、事はそう簡単ではない。

東電の発表した内容は、下記資料をご参照。一見すると、免震重要棟全体のように見えますが、文書の中身を見ると、『一部』となっていますね。

▲東京電力が、免震重要棟の一部を非管理区域化した理由は、100MSV以上被曝した原発作業員を労働させるため。ハッピーさん(原発作業員)の見解。
本件の概要原子力安全・保安院(以下「保安院」という。)は、本日、東京電力より、東京電力福島第一原子力発電所(以下「発電所」という。)において、同発電所免震重要棟の一部を非管理区域化し、管理区域と同等の管理を要しないエリアを設けることに関する報告書を受領しました。

東電は社員の作業スペースだけ除染

ここに隠された巧妙なゴマカシを見ると、「さすが、東電」と言いたくなる。

 発表資料をよく見ると、「免震重要棟の一部を非管理区域として運用」と書かれている。「一部」がクセモノである。では、「一部」とはどこか。

 実は、2階なのだ。除染したのは2階だけなのだ。東電社貝の専用スペースである2階だけを除染し、作業員が利用する1階は、依然として高い汚染度のまま放置しているのだ。1階はどの程度汚染されているのか。放射線管理員が解説する。
東電の資料にあった『一部』の意味について記述があります。

2階だけ除染

除染した2階は、東電社員だけの専用スペース

下請け作業員だけ毎時30μSvの被曝


「免震棟の1階に1〜2時間いるだけで、約0.03ミリ被曝します。1カ月に20日間働くと約0.6ミリ、1年で7.2ミリシーベルトも浴びてしまう計算です。そんな場所で食事や休憩をしなくてはならないなんて、バカげています」

 別稿の冷蔵庫の件でもわかるが、東電社員だけが恵まれた環境に身を置き、協力企業に属す作業員たちの環境は過酷なまま......。東電はこの現状に疑問を感じないのだろうか。
○1~2時間いるだけで、約0.03mSvの被曝

○1mSv=1000μSv なので、30μSv/h

数値の感覚が分からなくなる位、非常に高い放射線量ですね。今回のケースの場合、24時間そこにいるとは言えないですが、放射線量は現場の方が高いです。

▲福一3号機で原発作業員が高線量被曝2.55MSV
今日の線量は1.69mSv、残って作業した人は2.55mSvとかいってしまって免震棟に呼び出され…
現場でもの凄い、被曝したという話もありますし、現場から作業員の方が帰ってきた時は、少しでも放射線量の低い場所にすべきだと思います。無論、人の出入りが激しいため放射線量が上昇いてることも考えられますが、こまめな除染や各種機会を駆使して効率的な仕組みにすべきです

以下、原発作業員が受けた差別についての記事です。

被ばく線量の差別

▲原発作業員被曝線量比較 下請は電力会社社員の4倍
最新の報告によると、福島第一、第二を除く国内すべての原発で、2010年度に放射線業務をしたのは延べ6万2961人で、被曝線量は平均1ミリシーベルト(総線量61シーベルト)だった。このうち、88%の5万5260人が「その他」で、平均1.1ミリシーベルト(総線量59シーベルト)。「社員」の平均0.3ミリシーベルト(総線量2シーベルト)を大きく上回った。
原発で働く電力会社社員に比べ、請負会社など社外の作業員の放射線被曝(ひばく)が平均で約4倍の線量にのぼることがわかった。全体の9割近くが社外の作業員であるため、総被曝線量では約30倍になる。


飲み物の差別

▲東電社員の原発作業員差別が酷すぎる 社員だけ冷たい水
なぜ、現場に出ない東電社員だけ冷えた水を飲み、炎天下の下で汗を流している作業員が生ぬるい水なのか。こうした現状をおかしいと思わないことに、東電の体質がよくあらわれている。


食の差別

▲原発作業員と東電社員の食の差別が酷すぎる
そのうちの1カ所は隣接して一般作業員も立ち寄るホールボディー場もあり、お昼時には一般作業員の目の前で堂々と東電社員が安くて豪華なメシを食っている。


給与ダウンについて

▲福島原発作業員切捨て月収20万円未満に 東電社員は大幅賃上げ要求中
絶望が収束作業現場を支配しています。自分たちの給料も月収20万を切りました。昨年から6万円以上の賃金ダウンです。いっそのこと集団で職場放棄しちまえ、と半ば真剣に、半ば冗談で話しあう毎日です。

▲東電社員は年収大幅アップ 福島原発作業員は時給制で給与カットに撤退の話も 酷すぎる格差
1Fで働く者への報酬が時給制になるらしい。この話しを受けてうちの会社も今年度いっぱいで原子力部門から撤退すると社長。

関連記事・:


0 件のコメント:

最近の記事も是非どうぞ